高齢出産への道のり

高齢出産のリスク

先天異常

高齢出産の場合、胎児の先天異常の発症率が高くなってしまうのは事実です。先天異常の発症率についての調査では、25?29歳の妊婦で約1.9%、35?39歳で約2.0%、40歳以上では約2.4%という報告もあります。

高齢妊娠における先天異常のリスクは、 女性・男性両方の要因によって生じます。先天異常の中でも、女性の加齢が影響しやすいのは、ダウン症などの染色体異常です。また男性側の加齢の影響が大きいのは、新生児自閉症や小人症などとも言われています。

これは男女ともに加齢が原因となり、女性側の卵子の老化、男性側も良質な精子を作る能力が衰えてしまうために、卵子や精子の中の染色体が傷ついてしまうからです。

人間の染色体は2本1対で、22対44本からなっています。この染色体に何らかの原因で異常が起こると、2本で1対のものが1本足りなくなったり、1本多くなったりしてしまいます。この1本の違いで、体の働きがうまく形成されなかったり、奇形を伴うことにもなってしまうのです。卵子か精子のどちらかにでも染色体異常があると、赤ちゃんにも染色体異常が起こります。

染色体異常の予防法はありません。また男女のどちらかに染色体異常があると、子どもに遺伝することもあります。夫婦で話し合い、担当の産科医にも相談しましょう。

場合によっては胎児の染色体検査を受けることもできますが、倫理上の観点から勧めない医師もいます。染色体検査そのものが母体にダメージを与えることもあります。検査を受けるかどうかは、夫婦でよく話し合う必要があります。

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